LED電球の話をしたついでに、住宅に使うLED照明について話を付け加えておきます。
LED照明にするには、器具を変えるか、電球(光源)を変える必要があります。
器具と光源が一体になった製品は光源を交換することはできません。器具ごと交換となります。
これが落とし穴となります。
そもそもLEDを照明器具に使おうと業界が動き出した時、当然新しい技術なので製品は高くなります。
そこで照明器具メーカーは業務用の器具をLEDにすることから始めました。
店舗などです。
店舗はテナントとしてビルに入ることが多く、集客のためには何年かに一度、内装をリニューアルします。
そのため器具と光源が一体となった製品をつくっても、何年か後には内装工事でまた新しい器具に交換となります。
つまり、十分機能は果たしているにもかかわず、器具は交換されるのです。
このときは、LEDの寿命よりも消費電力の観点から、LED照明を売り込んでいました。
製品も技術も進んで、安く作れるようになると、ターゲットは個人に移ってきます。
ここで使う側で注意しなければならないのは、住宅はほとんどリニューアルしないということです。
30年40年そのままの家も珍しくありません。
つまり、器具交換をせず、光源を交換できる形が必要となります。
さすがにそんなに使えばLEDも当初の機能の半分も果たさなくなるでしょう。
そんなことも考えてLED電球は必要です。
器具が壊れなければ、電球を交換すれば良いのですから。
メーカーとしては、白熱電球からLED電球に交換する需要の方を見込んでいるのでしょうけれど。
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